1. なぜ今「水災補償」が必要なのか?
近年、毎年のように日本のどこかで「数十年に一度」と言われるような豪雨災害が発生しています。「自分の住む地域は大丈夫」と思っていても、ゲリラ豪雨による都市型水害や、台風による河川の氾濫リスクは、決して他人事ではありません。ここ北海道、帯広市・足寄町はもちろん、音更町、芽室町、幕別町、清水町、新得町、鹿追町、池田町、豊頃町、浦幌町など、十勝管内全域で水害リスクへの備えは重要です。
このガイドでは、万が一の水害から大切な財産を守るために重要な「火災保険の水災補償」について、基本から分かりやすく解説します。火災保険全体の選び方については、【決定版】帯広・十勝の火災保険ガイド:選び方から見直しまで完全解説 も合わせてご覧ください。

増加する水害リスクと帯広・足寄・十勝の状況
地球温暖化の影響もあり、短時間での集中豪雨や大型台風の発生頻度は増加傾向にあると言われています。これにより、従来は水害リスクが低いとされていた地域でも、内水氾濫(排水が追い付かずに浸水する)や中小河川の氾濫などが起こる可能性が高まっています。
帯広市、足寄町を含む十勝地方は、十勝川をはじめ複数の河川が流れており、地形的にも水害のリスクが存在します。お住まいの地域のハザードマップを確認し、ご自身の水害リスクを把握しておくことが、適切な備えの第一歩です。(お近くの店舗情報は会社概要・アクセスをご確認ください)
火災保険の基本と水災補償の位置づけ
「火災保険」という名前ですが、実際には火災だけでなく、落雷、破裂・爆発、風災、雹(ひょう)災、雪災など、様々な自然災害による建物や家財の損害を補償する、住まいの総合保険です。(様々な補償内容は取扱保険・サービス(火災保険)でご確認ください)
しかし、「水災」による損害は、基本プランに含まれていない、あるいは補償対象外となっているケースが一般的です。水災リスクに備えるためには、火災保険に「水災補償」をオプションとして付帯する必要があります。
2. 「水災補償」で何が補償されるの?
火災保険に「水災補償」を付けることで、具体的にどのような損害がカバーされるのでしょうか?主な補償対象と、保険金支払いの条件について見ていきましょう。
補償される主な損害(洪水・高潮・土砂崩れ等)
水災補償が対象とする主な災害は以下の通りです。
- 洪水:台風や豪雨、融雪などにより河川の水位が上昇し、堤防を越えたり決壊したりして発生する浸水。
- 高潮:台風や発達した低気圧により海水面が異常に上昇し、海水が陸地に侵入して発生する浸水。(※沿岸部で注意が必要)
- 土砂崩れ:豪雨などにより山の斜面や崖が崩れる災害。(※山間部や崖地で注意が必要)
ゲリラ豪雨などによるマンホールからの水の噴出や下水道の逆流による浸水(内水氾濫)も、多くの場合「洪水」に含まれ、補償の対象となります。

保険金が支払われる条件とは?(浸水基準など)
水災による損害が発生した場合でも、保険金が支払われるためには一定の基準を満たす必要があります。一般的な基準は以下のいずれかに該当する場合です。
- 建物(または家財)の保険価額に対して30%以上の損害を受けた場合。
- 「床上浸水」または「地盤面から45cmを超える浸水」によって損害が生じた場合。
「床上浸水」とは、居住スペースの床(畳やフローリングなど)を超える浸水を指します。床下浸水のみの場合は、基本的に保険金の支払い対象外となることが多い点に注意が必要です(※一部、床下浸水でも支払われる特約等もあります)。地震による津波が原因の浸水は、水災補償ではなく「地震保険」での補償対象となります。
具体的な支払基準は保険会社やプランによって異なるため、ご契約内容をしっかり確認することが重要です。ご不明な点があれば、お問い合わせフォームやお電話にてお気軽にご質問ください。

3. 本当に必要?水災補償の必要性をチェック!
「水災補償は必要だと思うけど、保険料も上がるし…」と悩む方もいるかもしれません。しかし、水災リスクは意外なところに潜んでいます。帯広、足寄だけでなく、音更、芽室、幕別など、十勝のどこにお住まいでも、本当に不要と言い切れるか、以下のポイントを確認してみましょう。
加入率が低い現状と潜むリスク
損害保険料率算出機構のデータによると、火災保険契約における水災補償の付帯率は、全国的に見てもまだ低い水準にあります(※年度により変動あり)。(都道府県別のデータなどはこちらの記事 でも触れています)。「自分の家は大丈夫」という思い込みが、万が一の際に大きな経済的負担を招く可能性があります。
「川から遠い」「マンション」でも安心できない理由
水害は河川の近くで起こるもの、というイメージが強いですが、実際にはそうとは限りません。
- 内水氾濫のリスク:都市部や比較的新しい住宅地でも、短時間の集中豪雨で排水能力を超え、道路冠水や床上・床下浸水が発生する「内水氾濫」のリスクがあります。清水町や新得町など、比較的内陸とされる地域でも注意が必要です。
- マンションのリスク:「上の階に住んでいるから大丈夫」とは限りません。1階部分やエントランス、地下駐車場、電気設備などが浸水被害に遭う可能性があります。また、土砂災害のリスクがある地域(例:鹿追町の一部山間部など)では、階数に関わらず危険が伴います。

帯広での過去の浸水事例
記憶に新しい方もいらっしゃるかもしれませんが、過去に帯広市内でも、大雨により道路が冠水し、縁石の高さを超えるほどの浸水が発生したことがありました。河川敷の氾濫により、グラウンドが跡形もなくなる被害も出ています。決して他人事ではないのです。
自動車の水没リスクと車両保険
水害は建物や家財だけでなく、自動車にも大きな被害をもたらします。道路冠水などで車が水没した場合、修理費用や買い替え費用は高額になります。池田町や豊頃町、浦幌町など、河川に近い地域や低い土地にお住まいの方は特に注意が必要です。
このリスクに備えるのが自動車保険の「車両保険」です。ただし、車両保険には種類があり、「エコノミー型」などの限定されたプランでは、洪水や高潮による水没損害が補償対象外となる場合があるため注意が必要です。ご自身の自動車保険の内容も併せて確認しましょう。(自動車保険に関する情報はこちら)
4. 保険未加入のリスク:二重ローン問題と公的支援
もし、水災補償のない火災保険に加入していて、マイホームが大きな水害に遭ってしまったら…?考えたくないことですが、現実的なリスクとして知っておくべきことがあります。
「二重ローン」の現実
住宅ローンが残っている家が被災し、住めなくなった場合でも、原則としてローンの返済義務は残ります。さらに、家の修繕や再建、あるいは仮住まいの費用などで、新たなローンを組む必要が出てくる可能性があります。
これが「二重ローン」問題です。被災された方の生活再建を非常に困難にする、深刻な問題です。

公的な支援制度について
国や自治体には、被災者の生活再建を支援するための様々な制度があります。例えば、「被災者生活再建支援制度」による支援金の支給や、災害救助法に基づく住宅の応急修理などです。
また、二重ローン問題への対策として「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」という制度もあります。これは、一定の要件を満たす場合に、既存のローン返済の減額や免除を受けられる可能性があるものです。(参考:全国銀行協会ウェブサイト)
ただし、これらの公的支援だけでは、損害の全てをカバーできるわけではありません。まずは自助努力としての「保険」で備えることが基本となります。災害時の注意点として、保険金請求を代行するとうたう悪質な業者 にも注意が必要です。
5. 我が家の保険を確認しよう!チェックポイント
水災リスクへの備えとして、ご自身の火災保険・自動車保険の内容を一度確認してみましょう。保険証券や契約内容のわかる書類(Web証券など)を用意して、以下の点をチェックしてみてください。

✅ 火災保険 チェックリスト
- 「水災補償」は付いていますか?(証券の補償内容欄を確認)
- 水災補償が付いている場合、保険金の支払条件(浸水基準など)はどうなっていますか?
- 建物だけでなく、「家財」も補償対象になっていますか?(家財の水災補償も重要です)
- 保険金額(支払われる上限額)は、万が一の際に十分な金額ですか?
✅ 自動車保険 チェックリスト
- 「車両保険」は付いていますか?
- 車両保険が付いている場合、そのタイプは?(「一般条件」か「限定カバー(エコノミー等)」か)
- 「洪水・高潮・台風」による損害は補償対象になっていますか?(限定カバーの場合、対象外の可能性あり)
もし証券を見てもよく分からない、自分の地域のリスクに合った補償になっているか不安、という場合は、遠慮なく保険の専門家にご相談ください。当社ウェブサイトの保険診断は、わずか3分で必要な保険のポイントがわかります!
診断結果をもとに、LINEでのご相談もスムーズです。
6. 帯広・足寄・十勝での保険相談は「保険のえんどう」へ
私たち有限会社 遠藤損害保険事務所(保険のえんどう)は、帯広市と足寄町に拠点を置き、地域に根差した保険代理店として、皆様の安心な暮らし作りをお手伝いしています。音更町、芽室町、幕別町、清水町、新得町、鹿追町など、十勝管内全域からのご相談に対応可能です。
- 丁寧なヒアリング: お客様のご状況やご心配事をしっかりお伺いし、一人ひとりに合ったプランをご提案します。
- 複数社比較で最適提案: 主要な損害保険会社の商品を取り扱っており、客観的な視点でお客様にとってベストな保険選びをサポートします。(取扱保険・サービスで詳細をご確認ください)
- 地域密着の安心感: 帯広・足寄をはじめとする十勝の地域の特性を理解し、万が一の際にも迅速・丁寧に対応します。(スタッフ紹介もご覧ください)
- 分かりやすい説明: 難しい保険の内容も、専門用語を避け、分かりやすく丁寧にご説明します。損害保険のプロ資格「損害保険トータルプランナー」 保有者が対応いたします。
火災保険の見直し、水災補償の相談はもちろん、自動車保険、生命保険など、保険に関するあらゆるご相談を承ります。無理な勧誘は一切いたしませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。
総まとめ FAQ – 水災補償の疑問を解決!
水災補償に関するよくあるご質問をまとめました。
Q1. 水災補償を付けると、保険料はどれくらい上がりますか?
A1. 保険料は、建物の構造、所在地(帯広市、足寄町、音更町、芽室町など地域のリスク)、保険金額、補償内容などによって大きく異なります。一般的には、水災補償を付帯すると保険料は上がりますが、その上昇幅はケースバイケースです。具体的な金額については、お見積もりをご依頼いただくのが確実です。リスクと保険料のバランスを見て判断することが重要です。
Q2. 床下浸水だけでも保険金は出ますか?
A2. 一般的な水災補償では、床下浸水のみの損害は保険金の支払い対象外となることが多いです。ただし、保険会社によっては「床上浸水または地盤面から45cm超の浸水」という基準とは別に、「損害額が一定額以上の場合」に支払われるプランや、床下浸水に対する費用保険金(清掃費用など)が支払われる特約もあります。契約内容をご確認ください。
Q3. ハザードマップで浸水想定区域に入っていませんが、水災補償は不要ですか?
A3. ハザードマップはあくまで想定であり、想定外の豪雨や内水氾濫のリスクはゼロではありません。(関連情報:ハザードマップを確認しよう! )近年の気候変動による災害の激甚化を考えると、たとえ十勝の想定区域外であっても、水災補償の必要性を検討する価値は十分にあります。
Q4. マンションに住んでいますが、水災補償は必要ですか?
A4. 上層階にお住まいでも、マンション全体の共用部分(エントランス、電気室、駐車場など)が浸水被害に遭う可能性があります。その復旧費用は管理組合を通じて負担が生じることがあります。また、ご自身の家財が1階のトランクルームなどにある場合も注意が必要です。分譲マンションの場合は、管理組合で加入している火災保険の内容を確認し、個人で加入する火災保険(家財)と合わせて検討することが重要です。
Q5. 保険の相談はどこにするのが良いですか?
A5. 複数の保険会社の商品を比較検討でき、地域(帯広、足寄、十勝)の実情に詳しく、親身になって相談に乗ってくれる保険代理店に相談するのがおすすめです。私たち「保険のえんどう」は、帯広・足寄に根差し、お客様一人ひとりに最適なプランをご提案しています。(担当者が変わらない代理店 として、長期的なお付き合いをお約束します)。ご相談は無料ですので、お気軽にご連絡ください。
※この記事は、水災補償に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の保険商品を推奨したり、契約の締結を勧誘するものではありません。保険の加入・見直しにあたっては、必ず保険会社または代理店(有限会社 遠藤損害保険事務所など)にご相談の上、補償内容や重要事項説明書等を十分にご確認いただき、ご自身の判断でご契約ください。
お問い合わせ・ご相談はこちら
火災保険の水災補償に関するご相談、お見積もり、現在ご加入中の保険の見直しは、帯広市、足寄町、また十勝管内(音更町、芽室町、幕別町、清水町、新得町、鹿追町、池田町、豊頃町、浦幌町等)どちらからでも、お近くの店舗またはLINEにてお気軽にどうぞ。
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